コナンの2023年最新映画、黒鉄の魚影(サブマリン)を観てきたよ!
こんにちは、ぺんまるです。
先日公開された名探偵コナンの最新映画、「黒鉄の魚影(サブマリン)」を観てきました。
灰原哀ファンに向けた胸キュン映画という感じで、ミステリー要素は控えめ。
しかし各キャラクターの個性が良くでており、終始ドキドキハラハラの
大満足な映画でした!
※極力ネタバレはしないように配慮致しますが、記事の特性上、多少のネタバレは含みます。
お読みいただく場合はご理解の上、お進みください。
「黒鉄の魚影(サブマリン)」は東京都八丈島近くの海域に建設されたインターポールの海洋施設「パシフィック・ブイ」がメインの舞台です。
こういったメンツが八丈島近くのインターポールの施設で活躍します。
コナン
灰原哀
阿笠博士
少年探偵団
蘭
降谷零(安室透)
赤井秀一
ジン
ベルモット
ウォッカ
キール
バーボン
ピンガ(今回初登場の新キャラクター)
さて、「黒鉄の魚影(サブマリン)」ではキーとなる組織として「インターポール」が登場します。
さっきから言ってる、「インターポール」ってなんなの?
映画についても話したいことがあるよ!
本日はコナン2023年最新映画「黒鉄の魚影(サブマリン)」に登場した組織、インターポールについてまとめつつ、映画の感想も話していきたいと思います。
インターポールとは:国際犯罪の防止と対策のための国際組織
インターポール=国際刑事警察機構
インターポールの正式名称は、国際刑事警察機構(International Criminal Police Organization=INTERPOL)です。
日本では「インターポール」という言い方よりも「ICPO」の方が馴染みがあるかもしれません。
世界195か国が加盟する国際組織で、国際犯罪の防止や対策を目的に、各国の警察協力のバックアップや情報提供、連携を行っています。
本部はフランスのリヨンにあります。
設立は1956年(前身である国際刑事警察委員会は1923年に設立)で、日本は1952年に国際刑事警察委員会に加盟しています。
インターポールの財政は各国からの拠出金で成り立っており、日本は世界2位の金額を拠出しています。
「黒鉄の魚影(サブマリン)」内の海洋施設の施設長が日本人だったり、その建設地が日本だったのは、拠出金の多さも関係があるかもしれません。
「ルパン3世」の銭形警部が所属
「ルパン3世」に登場するとっつぁんこと銭形警部もインターポールに所属しています。
正確に言うと、銭形警部は警察庁に所属しながらインターポールに出向している警察官です。
銭形警部といえば
「ルパ~ン!逮捕してやる~!」
と、ルパン3世を追いかけまくり逮捕しようとしますが、なんだかんだ逮捕できないのがお決まりのパターンですね。
個人的には、銭形とルパン一派の間の妙な友情?にはロマンを感じるので好きです。
最近はコナン君と怪盗キッドの間にも敵同士の絆が生まれつつありますね。それにもほっこりします。
しかし実際のインターポールは各国の警察のバックアップや国際協力が主な目的のため、ルパンのような怪盗を追いかけまわす役割は担っていないのです。
加えて言うならばインターポールには逮捕権がないのです…。
なので作中の銭形警部のように勝手に色々な国にルパンを追いかけて言って、逮捕だなんだと騒ぐことはできないのです。
こうやって見て見ると、ルパン3世でのインターポールのイメージと実際のインターポールの役割は大分違いますね。
インターポールの仕事:国際犯罪防止や捜査のバックアップ支援
逮捕権を持たないインターポールの仕事は、国際犯罪の防止や捜査における各国警察のバックアップです。
具体的にはこのような感じ。
インターポールの仕事
- 国際犯罪や犯罪者に関する情報収集と交換
- 国際指名手配
(逃亡犯罪人、誘拐被害者など) - 国際犯罪に関係する情報のデータベース化、提供
(犯罪者、指紋、DNA、パスポート情報、顔画像、犯罪の手口など) - 国際犯罪対策のための国際会議の開催
- 加盟国へ向けた捜査能力向上のトレーニング
映画での防犯カメラの顔認証システムは、この「情報のデータベース化」や「国際指名手配」の枠組みなんだね!
最近話題になったガーシー元議員やカルロス・ゴーン氏の国際指名手配も、インターポールにより行われています。
国際指名手配されると加盟している国の警察を通じて発見のための捜査が行われるようになります。
実は国際指名手配書には9つの種類があります。
インターポールのホームページにいくと国際指名手配犯が顔写真・氏名・年齢付きですぐに見られて、なんだか驚きでした。
でもそうよね、指名手配ってそういうことですよね。
「黒鉄の魚影(サブマリン)」のツッコミ所 3選
今回の映画、「えっ!?」って思うこともいくつかあったんだよね。
では、映画を観てびっくりしたことを3つ挙げてみます。
※以下にはコナン2023年最新映画「黒鉄の魚影(サブマリン)」の内容を少し含みますのでご注意ください。
物語の本筋に触れる内容にはしませんので、気にしない方はそのままお読みください。
その① 直美さん、優秀すぎ
映画「黒鉄の魚影(サブマリン)」内で明かされるのですが、
キーパーソンである直美・アルジェントさんが、映画で問題となるシステムの開発者です。
このシステムを黒ずくめの組織が狙って物語が動いていくわけですが…
直美さん、優秀すぎやしませんか???
映画内で明かされますが、直美さんは灰原と幼少期に出会っています。
そのときに確実に同い年だったかどうかは不明ですが、見た目的に同じくらいの年齢だと思われます。
灰原は作中で実年齢は
「あら…、私ほんとうは、あなた(新一)とお似合いの18歳よ」
と作中で自分で言っていたため、
直美さんは余裕をもって見積もっても16歳~22歳くらいです。
この年齢で世界で初めてのシステムを作り、
インターポール(と黒ずくめの組織)にスカウトされ、
他国の防犯カメラシステムにアクセスできる権限を与えられる
……直美さん、優秀すぎ!!!
その② 博士、車運んだの??
「黒鉄の魚影(サブマリン)」の舞台は東京都・八丈島です。
八丈島へのアクセス
八丈島へのアクセスはこんな感じ(鈴木財閥の力を除く)
- 【飛行機】羽田空港~八丈島空港 55分
- 【船】東京・竹芝桟橋~八丈島港 10時間20分
飛行機で行くとあっという間ですが、船旅だと結構時間がかかりますね。
あれ?確か映画ではいつものビートルを運転してたよね?
そう、「黒鉄の魚影(サブマリン)」では阿笠博士の決死のドライビングも一つの見どころ。
灰原哀が黒ずくめの組織に攫われてしまった際、阿笠博士がめちゃめちゃがんばります。
大切な愛車・ビートルを
「当ててでも止めたるわい!」
というほど、灰原哀奪還のために奮闘します。
そう、大切な愛車・ビートルを…
持ってきているのです、八丈島に。
なぜ…?
博士の愛車・ビートル
阿笠博士のビートルは、フォルクスワーゲンの黄色のビートル。
コロンとした小さめの車体で、阿笠博士が乗っているとちょっと窮屈そうに見えてしまいますね。
でもいつもはこのビートルに少年探偵団を乗せて乗り回しているわけですから、小さな車体から想像もつかないパワーがあるのでしょう。
こちらの写真にあるビートルのレプリカは青山剛昌先生の故郷である鳥取県の、「青山剛昌ふるさと館」の前に展示されています。
なんとこのビートルのレプリカ、青山先生のお父様が作成したそうです。
気になるビートルの値段ですが、
大体200万円前後。
レトロで素敵な車なので高価なのかと思いきや、手の届かない値段ではありませんね。
人気がある故に流通量が多いのかもしれません。
阿笠博士のトレードマークの黄色いビートル。これからもずっと乗り続けてほしいです!
東京から八丈島に車を持っていくには
良い景色で愛車を運転したかったから輸送したんだよ!
調べてみたところ、本土から東京諸島向けの車両輸送のサービスがありました。
本土→東京諸島と東京諸島→本土
までの道のりと海上輸送を、スタッフが代行して行ってくれるという便利なサービスです。
このサービスを使った場合、普通車の輸送料金は、
68,413円!!(令和5年4月25日現在)
博士、なかなかの大金を払っていますが…
そんなに八丈島でビートルに乗りたかったのでしょうか。
その③ 黒ずくめの組織、隠れる気はない?
コナン君と灰原哀の敵である、黒ずくめの組織。
「黒鉄の魚影(サブマリン)」ではこの黒ずくめの組織のメンバーが登場し、灰原哀と攫いに動きます。
黒ずくめの組織って、裏社会でよからぬことをしている怖い組織だよね!
灰原哀(コードネーム:シェリー)とその両親は劇薬を作っていましたし、
組織はことあるごとに陰謀を巡らせ、
悪いお金の取引を行い、
各国の諜報機関と戦いを繰り広げています。
なので裏社会の一大組織であることは間違いないのですが、
彼ら、表社会で隠れる気はないのでは??
と最近思うのです。
街中で大型銃を多用
「黒鉄の魚影(サブマリン)」に限らずですが、最近黒ずくめの組織が作中(映画)に登場すると、真昼間から街中で大型銃を使っています。
それによって災害級の事故が起こることもしばしば。
2016年に公開された映画「純黒の悪夢(ナイトメア)」では観覧車を大破壊していましたね。
「黒鉄の魚影(サブマリン)」では大型の潜水艦から魚雷を発射しまくっていましたが…
あれはもっと騒ぎにならないのか??
あの資金源は一体どこから…?
と、ツッコミは止まりません。
前身真っ黒コーデは目立つと思うの。
「黒鉄の魚影(サブマリン)」では黒ずくめの組織が防犯カメラのシステムの乗っ取りを狙います。
防犯カメラのシステムを狙ったもともとの理由は、
「防犯カメラに映りこんだ自分たちの姿をなかったことに改ざんするため」
だそうです。
えっ!そもそもそんな目立つ格好してるのに?
彼らにも、隠れる気があったのですね。
ジンの兄貴、とりあえず真っ黒ロングコートと帽子を脱いだら良いと思うの。
映画「黒鉄の魚影(サブマリン)」に繋がるアニメ放送
近年、新作映画公開の直前のアニメは、映画に繋がるオリジナルストーリーになっています。やはり今回も日の名探偵コナンのアニメ回は、映画「黒鉄の魚影(サブマリン)」に繋がるストーリーでした。
アニメ 名探偵コナン
【放送日】 毎週土曜日 夜6時~
【放送局】 読売テレビ・日本テレビ
1080話 「灰原を狙うカメラ」 令和5年4月15日放送
※「黒鉄の魚影(サブマリン)」は令和5年4月14日公開
【「灰原を狙うカメラ」の概要】
阿笠博士のキャッシュカードを灰原哀が使ってお金をおろす
→銀行員が不正利用を疑い、灰原哀を狙う
→少年探偵団が活躍し、解決
→「キャッシュカードは他の人に使わせてはいけないよ!」という教育的終わり方
このアニメ回がなぜ「黒鉄の魚影(サブマリン)」に繋がるのかというと、
①灰原がカメラに狙われることで、映画の防犯カメラシステムを彷彿とさせる
②灰原がお金をおろす理由が、八丈島のホエールウォッチングツアーに当選するためだった
③阿笠博士の灰原哀への想いが伝わる
からです。
阿笠博士の灰原哀への想い
アニメ1080話「灰原を狙うカメラ」のラストで、博士はキャッシュカードを灰原に使わせたことを銀行員から注意されます。
その際、阿笠博士が銀行員にこんな感じのことを言っていました。
「確かに、彼女は親戚の子じゃけど、大切なんじゃ!
大切な唯一の家族なんじゃ!」
と、銀行員に掴みかかるくらいの勢いで訴えていました。
その様子を見た灰原哀も、むずがゆそうですが嬉しそう。
博士にとっても、灰原哀にとっても、お互いがもう大切な家族なんですよね。
このハートウォーミングストーリーを観た後に、「黒鉄の魚影(サブマリン)」の阿笠博士の決死のビートル爆走と灰原哀を助けられなかった涙を観ると。
…泣けます。
まとめ 「黒鉄の魚影(サブマリン)」を観よう
これまで、2024年コナン映画「黒鉄の魚影(サブマリン)」について見てきました。
公開10日にして動員人数407.2万人、興行収入58.6億円の、大ヒット作。
是非一度、もしくはリピートしてもう一回、映画館に足を運んでみませんか?