朔間零「俺は生まれてきたくなかったよ」の背景と意味‖台詞と共に伝える

この記事では、あんスタの朔間零の台詞「俺は生まれてきたくなかったよ」の背景と意味をお伝えします

その程度の我が侭さえも認めてもらえね〜なら

俺は生まれてきたくなかったよ、

屍体のまま起き上がらずに土に還っとくべきだった

あんさんぶるスターズ!!Basic「追憶*それぞれのクロスロード」より引用

「俺は生まれてきたくなかったよ」(朔間零)

零推し・あんスタファンにはショッキングな文言です。


零に何があったの?

そんなPさんの疑問に答えたいと思います

これらの情報は、ストーリー内で直接的に説明されるものもあれば、読み手の解釈に委ねられている部分もあります。
あくまでもブログ主の解釈による解説だとご理解ください。

朔間零のおじいちゃん口調の理由はこちらの記事で解説しています


背景を飛ばして、「俺は生まれてきたくなかったよ」の意味を読む

 


朔間零「俺は生まれてきたくなかったよ」はどのストーリー?

朔間零の「俺は生まれてきたくなかったよ」は、『追憶*それぞれのクロスロード』のCrowd第8話です

『追憶*それぞれのクロスロード』概要

ストーリーの時期
現代の返礼祭→過去が回想で語られる
過去:零が2年で生徒会長の春〜五奇人討伐前まで
登場人物
朔間零
蓮巳敬人
・大神晃牙
・鬼龍紅郎
・羽風薫
・乙狩アドニス
・神崎颯馬
過去部分の概要
夢ノ咲学院の秩序を取り戻すため、零に生徒たちの旗頭になってほしい敬人とそれを拒否する零。協力の可否を賭けて、デッドマンズライブで勝負することに。

このストーリーでは現代軸の返礼祭で零や敬人が回想する形で過去が語られます

零の過去と葛藤が赤裸々に語られますので、是非読んでいただきたいです

※この記事ではストーリー全てのネタバレはしませんが、多少のネタバレは含みますのでご注意ください

『追憶*それぞれのクロスロード』を読むには

1.あんさんぶるスターズ!!Basicをダウンロード
 ※Musicでは読めません
2.ストーリーへ
3.左側の「スターズ!」のボックスへ
4.ユニット別おすすめストーリーへ
5.UNDEADへ
6.右側にスクロールすると読めます

「俺は生まれてきたくなかったよ」と言った零の背景

「俺は生まれてきたくなかったよ」に関係する零の背景を伝えいきます

零の過去はこちらの記事で説明していますので、ご覧ください

背景①零のスーパースター性と孤独

零は幼少期から求心力とカリスマ性があり、様々な人の悩みを解決し、いつも人に囲まれていました

断ることができない零は、求められるままに人のために相談を受け、動き、人を助けていました

このスーパースターっぷりは高校生でも健在です

絶対的な求心力と発言力があり、「神のような」存在になっていました

例えばこのような台詞があります

俺が主体だとさ、議論とか投票とかしても民主的にはならね〜から


がんばれば朔間零になれるなら、俺たちも一生懸命やるけどね。残念なことに、世界はそんなに平等じゃないから


あのひと(零)以上ってことは世界の天辺ってことだろっ


あの人(零)に並ぼうなどと思わないほうが身のためだぞ
(中略)
あのひとが唯一にして全知全能の神であり、俺たちはいてもいなくてもいいその他大勢だ

あんさんぶるスターズ!!Basic『追憶*それぞれのクロスロード』より引用

こうした各キャラの発言からもわかるように、当時の零は「神」や「スーパースター」として扱われていました

横には他の誰も並ぶことができない、神のような存在として

他のキャラからは羨ましがられる描写もありますが、零自身は生きづらさを抱えています

この発言は、零がおじいちゃんになってからの台詞です

『人』という字は、ふたつの線が互いに支え合うことで成立しておる

我輩もずっと、その一本の線になりたかった

空虚な、数字の『零』のような概念上の存在ではなく

あんさんぶるスターズ!!Basic『コーラス☆始まりのオペレッタ』より引用

超越しているため、誰かと助け合う「普通の人」になれず、全体を見渡す神さま的な存在だった零

ずっと「普通の人」になりたいという想いを抱えていました

背景②零の生活

「俺は生まれてきたくなかったよ」発言の零は高校2年生(年齢的には高校3年生)

敬人も高校2年生です


このときの零は通称「俺零」で、やや不良ぶったオラついた話し方をしています

また、敬人が復活させた生徒会の会長に就任しています

夢ノ咲学院の生徒会
・しばらくの間生徒会はなくなっていた
・権力を握るため、敬人が復活させた
・敬人が零に頼み込んで生徒会長になってもらった

零は生徒会に「名義を貸しているだけ」なので積極的には動きません

しかし取り巻きの信者たちがいない空間を求めて、生徒会長室にはたまに訪れます


朔間家の昼夜逆転体質は変わりないですが、この頃は日中から動いている様子が描かれています

また、「仕事」で頻繁に海外を渡り歩いている様子が描かれています


この頃の零は「何をしても感動しない」「一番の的は退屈」で、より刺激の強いこと・予測不能な面白いことを求めています

試してみろよ、面白そうだったら、小指の爪の先っちょぐらい動かしてやるからさ


だから、あんまり失望させるんじゃね〜ぞ、坊主。
面白がらせてくれるうちは眺めてやるけどさ、面倒なだけなら避けて通る

あんさんぶるスターズ!!Basic「追憶*それぞれのクロスロード」より引用

零の生活:「退屈しのぎ」と「人助け」
・ライブハウスで歌う
・つむぎにバンジージャンプをさせる
・事件など面白そうなことには関わる
・世界中の人たちから頼まれて人助けに飛び回る

背景③零の人間関係

零は幼少期よりその求心力とスーパースター性を発揮していました

その影響で零には取り巻きが多くいました


『追憶*それぞれのクロスロード』では不良たちのたまり場だったライブハウスで零が歌ったことで、たちまち零が不良たちに慕われ、リーダーのようになった様子が描かれました

あの日、地下ライブハウスで朔間さんを中心にして歌っただけで…。あの場にいた全員が、朔間さんのファンになってしまった

嘘みたいに、魅了されてしまったらしい。
朔間朔間さん〜とやたら懐いて、取り巻きのようになっている

あんさんぶるスターズ!!Basic『追憶*それぞれのクロスロード』より引用

こういった己の影響力の大きさを自覚しているからか、零は基本的には自分から動きません

また、簡単そうなことや物事を便利に進めるもの(スマホなど)は、「簡単にさせすぎる」ため、基本的に嫌っています


この当時の零には自分と対等な能力・孤独を抱えた友人はいませんでした

一方でスーパースターとして扱う取り巻きは多数いたため、
零はあえて自分に近づかれすぎないように牽制したり、難解な語り口で相手に考えさせるように仕向けています

ちと意地悪な言い方をしてしまったかのう、我輩の悪い癖じゃ

幼いころからそうして適時、牽制しないと周りに人々が群れてしまって難儀したからじゃが

あんさんぶるスターズ!!Music『Howl!魂を燃やす不夜城』より引用

ちなみにこういった取り巻きだった人たちの多くは、零が五奇人として悪役にされてからは離れています

背景④零と敬人の関係

零と敬人は、幼い頃に遊び相手だった仲です

思春期頃に関係が途絶えていますが、両者が互いを想う気持ちには解離があります

その程度には、恩に着てる。俺を怖がらず、遠巻きにせず、俺が俺だから友達でいてくれたもんな
(中略)
その友情に報いてやるよ、一個の人間としてさ


あのひとは俺を友達と呼んでくれたが、正直、そこまで深い関係ではないぞ。長い付きあいではあるけど、な

あんさんぶるスターズ!!Basic『追憶*それぞれのクロスロード』より引用

取り巻きは沢山いたものの、普通の友人がいなかった零の人間関係がここに現れているように感じます

背景⑤零の考え方

零の考え方としてはこうです

零の考え方
神がつくった世界の大きな流れは変えられないし、変えてはいけない
無理に介入するなら、より大きな犠牲が払われるかもしれない

「自分だったら変えようと思えば変えられるから」このように考えるようになったのだろうと思われます

「俺は生まれてきたくなかったよ」の意味

ここからは零の「俺は生まれてきたくなかったよ」発言の意味を解説します

零に救いを求める敬人

この当時、生徒会は復活したてで権力を持っていませんでした

よってこの後夢ノ咲学院の改革を進めたい敬人としては、生徒会に権力と支持を集める必要がありました

その方法として敬人と英智が思いついたのが、
「不良のたまり場のライブハウス」を生徒会が浄化することでした

敬人と英智の計画

目的
①生徒会が不良問題を解決し、支持を集める
②不良を更生させる

方法
ライブハウスの不良たちを一掃する。その作戦の中で零を利用し味方につける
(作戦の詳細はストーリーで)

結局この作戦は失敗しました

逆にライブハウスの不良たちは零のファンになり、やりたい放題に振る舞うようになりました


その後、敬人と零の間で対決が行われることになります

敬人と零の対決

賭けたこと
敬人が勝利→零は敬人に従って生徒たちの旗頭になる
零が勝利→零は敬人には従わない。零は敬人を見限る。

対決方法
地下ライブハウスにて一度だけ零が敬人のお願いを聞く。
それを使い、ライブハウスの不良問題を解決できれば敬人の勝ち

敬人が考えた作戦
デッドマンズ(零・敬人・晃牙)ライブを行い、不良たちに完全に勝つ。
零を筆頭とし、不良たちの手綱を握り支配する。

デッドマンズライブ:敬人に勝利する零

勝敗
零がルールの抜け穴を突き、敬人に勝利

デッドマンズライブは、敬人の緻密な作戦により成功したかのように思えました

零が裏切ることも予測し、その抑止力として鬼龍紅郎を登場させたりもしました

ですが、最終的には零がルールの抜け穴を付き、観客を巻き込むことで勝利します

零に救いを求める敬人:零が拒否

零が勝利したため、零は約束通り「敬人を見限り、協力しない」ことを宣言します

協力してもらうために食い下がる敬人ですが、零は断固拒否します

俺は……。こんなに簡単に、一生懸命、考えて練りあげた計略を覆されてしまうぐらい弱いんだ。助けてくれ、お願いだ朔間さん

無理だ。頭を下げて頼まれて、それを突っぱねるのも心苦しいんだけどさ

あんさんぶるスターズ!!Basic『追憶*それぞれのクロスロード』より引用

人の願いを断ることが苦手な零ですが、このときは断固拒否する珍しい場面です

零としてはこんな意図がありました

零の考え
特別な人間(零)がいなくても成立する強い仕組みを作るべき

敬人の計画は、天才的な求心力を持つ零を中心とした計画でした

その零が卒業したり、裏切ったりして利用できなくなったらこの計画は破綻してしまいます

敬人の計画は、一人の天才(零)がいなければ成立しないもので、つまり零を縛り続けるものでした

零はそのような計画ではなく、普通の弱い人たちだけで成立させられる強い仕組みを作る必要があると考えています

「俺は生まれてきたくなかったよ」と言った零の心理

敬人の計画を壊し、協力を拒否した後のやりとりに、「俺は生まれてきたくなかったよ」発言があります

俺にも、夢がある。俺の人生がある。それを犠牲にして、みんなのために奉仕しろってのかよ、言いたくね〜けど、うんざりだ
(中略)
その(夢を掴む)ために、俺はアイドルになったんだ、この世に生まれてきたんだよ
それが許されね〜罪だっていうんなら、その程度の我が侭さえも認めてもらえね〜なら

俺は生まれてきたくなかったよ、屍体のまま起き上がらずに土に還っとくべきだった

(中略)
自分のために生きたいってのは、傲慢か
みんな、そうやって生きてるんじゃね〜のか、どうして、俺だけは駄目なんだよ

あんさんぶるスターズ!!Basic『追憶*それぞれのクロスロード』より引用


その際の零の心理はこんな感じです

「俺は生まれてきたくなかったよ」と言った零の心理
①他人のために利用され続けることへの憤り
②零自身の夢を犠牲にすることを求められる
③友であったはずの敬人にも、利用をされ救いを求められた

幼い頃から人を引き付け、悩み解決をしていた零

多くのしがらみがあり注目も浴びてしまう上、一族の頭首という顔もあります

自由に自分の夢に向かって動くことができませんでした

こうした想いを長く持ち、諦めの気持ちと希望の気持ちの葛藤があり、「感動できない」「屍体のような人間」になっていたのでしょう

この想いが爆発して溢れてしまったのが、今回の「俺は生まれてきたくなかったよ」発言でした


この後、零は海外を飛び回り活躍しました

敬人は英智とともに五奇人討伐による夢ノ咲学院の改革に乗り出しました

五奇人としてまとめられたおかげで他の四人の天才たちと出会い、対等な仲間を得ることができました

また、UNDEADとして活動し信頼できる仲間を得ました


Musicのストーリーでは、スーパースターとしての零ではなく、一人の人間としての零として歩み始めている様子が描かれています

今後も零とアイドルたちの成長と変化を楽しみにプレイしましょう

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